ツートンとは、2色を用いたカラーリングのことを指します。
街を歩くと、2色使いのおしゃれな外壁をもつお家をちらほら見かけるようになりましたね。
外壁塗装では、以前は1色だけだったというお家でもツートンにする選択肢もあり、こだわりがあれば試してみるのもいいかもしれません。
しかし、いざやってみれば色の組合わせがしっくりこない、失敗したなど、多くの方が悩まされています。
どうすれば、おしゃれなツートンカラーをそろえられるのでしょうか。
今回はツートンカラーの参考になる、塗装パターンや配色についてご紹介したいと思います。
■ツートンカラーの外壁デザインは4つ
2色を外壁に塗るといっても、そのデザインはさまざまです。
大別すると4つのパターンで2色を使い分けていることが多いので、まずはデザイン面からお伝えします。
・上下階で分ける
1階部分と2階部分で色を分ける方法です。
新築時から色が分けられているデザインのお家も多いため、これにならってツートンにする方もいるでしょう。
ツートンデザインのなかでは最も安定感があり、失敗が少ないと言えるでしょう。
・縦に分ける
縦に塗り分ける方法です。
すっきりとしたまとまりが生まれるため、洗練された印象になります。
使用されている外壁材が分かれていたり、テクスチャが違えば塗り分けやすいですが、一面同じ外壁材だとデザインが幅広くなるでしょう。どこに塗るのか、どれくらいの面積を塗るのかなど決める必要があるので、やや難易度が高いです。
・バルコニーなどの飛び出した部分で分ける
バルコニーやベランダなどの、お家から飛び出したような部分を塗るパターンです。
立体感のあるデザインで、遊び心のある仕上がりになることが多いでしょう。
どこに塗るのかが分かりやすいので完成図を想像しやすく、気を付ければ失敗することは少ないかもしれません。
・ワンポイントで入れる
一部の壁面や窓周りなどにアクセントカラーを塗るパターンです。
失敗すると浮きやすいですが、成功すれば個性的でおしゃれな仕上がりになります。
元々のデザイン次第では、外壁は濃い色で窓枠などの付帯部を明るい色にすると、海外風のお家にすることもできるでしょう。
■色のオススメ組合わせパターン
外壁塗装に使われる塗料には、多くのカラーが取り揃えられています。
組合せに困るところですが、よく使われている色にも傾向があり、流行り廃りはそこまでありません。
以下に紹介するものは失敗が少ないとされていますので、不安に思っている方にオススメです。
・同系色との組合わせ
同系色とは、基準になる色相に白、もしくは黒を加えて明暗差や彩度の違いがある色のことです。
元になる色が同じなので、組合わせるとまとまりが出やすく、ちぐはぐな印象にはならないでしょう。
同系色でも、明度や彩度が近い色同士は色差が分かりづらく、ぼやけたような見た目になりやすいです。あくまで画像のような薄い色と濃い色、もしくは明るい色と暗い色の組合せでメリハリを意識するのが重要です。
・白と別の色
基本的に、白はどの色を組合わせても失敗が少ないでしょう。
モノトーンでも有彩色でも、その色の良さを引き立ててくれます。
ただ、あまりに彩度の高い色は外壁には不向きで、たとえば紅白だと悪目立ちしやすいです。
組合せ例にあるような暗めの色や、ベージュなどの中間色、灰色が混じったような濁色などなら、外壁にうまく溶け込みます。
■組合せの注意点
どの色にするかは施主様の自由ですが、組合せがうまくいかずに後悔することもあります。
以下の点についてはとくに注意しましょう。
・彩度の高い色は外壁に不向き
彩度の高い色は反発しやすいです。
どうしても派手になってしまい、悪目立ちしやすいことから近隣から不興を買う要因になるでしょう。
目を引くという特性から、商品のパッケージやチラシなどに使用されることもありますが、人工的な印象が強いため、周りの景色といっしょに目に入るお家に使うのは不向きでしょう。
・メリハリをつける
似たような色同士の組合せだと、ものによっては1色のように見えてしまうので、せっかくのツートンの良さを生かせません。できれば、パッと見て2色と分かる色同士の組合せを考えるようにしましょう。
薄い色同士なら片方を彩度が高い、もしくは明度の低い色にすれば問題ないですが、濃い色同士は主張が強く反発しやすいのでこちらは避けたほうが無難です。
・比率は6:4もしくは7:3
ベースになる色を60~70%、もう一方のアソートカラーは30~40%ほどの面積で塗装すると、バランスよく見えます。
上下階で分けるパターンだとどうしても半々の割合にはなりますが、縦での塗り分けや飛び出した部分の塗装なら、比率を意識するといいかもしれません。
選んだ2色をベースとアソートのどちらにするかは施主様の好みによります。白とグレーなら、白を7割グレーを3割でもいいですし、白4割グレー6割にしてもいいでしょう。
■塗れない場所もあるので注意
外壁塗装では塗れない場所もあります。
つまり、カラーチェンジができないため、以前の色を考慮して組合せを考えなければなりません。
色の組合せを考える前に、一度ご自宅を観察してみましょう。
・粘土瓦は塗らない
屋根に和瓦や洋瓦など、粘土でできた瓦があれば塗装できません。
粘土瓦は元々の耐久性が高いので、塗装して防水性を高める必要がないのです。
これらの瓦の色を変えることはできないので、選んだ2色が完璧でも屋根の色と合うかどうか、担当者に聞いてみるといいでしょう。
・アルミ製、ステンレス製、銅製の付帯部は塗れない
ドアや窓枠などの付帯部がアルミやステンレス、銅でできていると、塗ることができません。
これらの金属に塗料を塗ると数年で剥がれてしまうことから、得られるメリットがないからです。塗らなくても耐久性が高いので、基本的に塗装する業者はいません。
これらの色と反発しない色を選ぶようにしてみてください。
・タイルは塗れない
意匠の一つとして、タイルを貼っているお家もあるかと思います。
このタイルも材質が粘土瓦と同じなので、塗ってもあまり意味がなく、塗装範囲に含まれることはないでしょう。
なかにはタイル仕上げの窯業系サイディングもありますが、こちらは塗装可能です。
■まとめ
外壁塗装のツートンは一見難しそうですが、コツを抑えれば誰でも最適な色を選べるでしょう。
また、街を歩けば参考になるお家が数多くありますので、観察してみるのがオススメです。
弊社はさまざまなお家やマンションなどの外壁塗装を行ってきた実績がございますので、初めての方でも安心してご依頼いただいております。
施工料金はお家の大きさや建材等によって変動いたしますので、詳しい費用については弊社までお気軽にご相談ください(^^)/
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