外壁塗装の養生とは? 置き配する人は要注意!

外壁塗装には養生が不可欠です。
この養生が丁寧かどうかで、塗装業者の腕が分かるといっても過言ではないでしょう。

ところでこの養生、世間的にはどのようなものかあまり知られていないようで、見積書を見て首をかしげる人も少なくはありません。
今回は外壁塗装で行われる養生とは何なのか、また、養生をする箇所によっては注意が必要とされることについてご紹介したいと思います。
外壁塗装をお考えでしたら、ぜひご覧ください。

■養生とは

養生とは何かというと、塗装をしない、塗料を避ける部分をビニールなどで覆って保護することです。
塗装工事中はどれだけ腕のある職人でも塗料が飛び散ったり、風が吹いて飛散したりといった事態が考えられるので、飛散リスクを避けるために必要な工程として、どの業者も組み込んでいます。

分かりやすい例をあげると、飛散防止シートが有名です。
外壁塗装を行っている建物では、足場の周りをぐるりとシートが覆われて、建物自体が隠れるようになります。
これは、近隣の住宅や車などに塗料が飛ばないようにしている養生の一つです。
飛散防止シートは塗料の飛散以外にも、高圧洗浄の水の飛散も防ぎ、通気性も保ちます。

また、窓などの塗料を塗らない箇所にはビニールやマスキングテープを使って覆いますが、養生と塗装部分の境目にテープをまっすぐ貼れば、塗装後のテープをはがしたときに仕上がりがきれいになります。

■養生する箇所

養生は塗料がつくと困る箇所に行いますが、意外とその箇所は多いです。

・車
敷地内に車がある場合は、車専用の養生カバーをかぶせます。
このカバーはテープなどで固定しないため、塗装工事中もカバーを外して車を使うことができます。
ビニールタイプが一般的ですが、風に飛ばされにくい不織布タイプもあるようです。
施主の車以外に、塗料の飛びそうな場所にある車にもかぶせることがありますが、その際は許可を取る必要があるでしょう。

・ドア、窓
玄関ドアのほか裏口のドア、窓にはビニールシートで覆ってマスキングテープで固定します。
ドアの開閉はもちろんできますが、窓は開けられません。間違って開けてしまうと破れてしまうので、気を付けておきましょう。

・室外機
ビニールで覆うこともありますが、夏場などのエアコン稼働時期は通気性のある不織布シートを使用します。

・換気口
キッチンやお風呂などに不可欠な換気扇ですが、外壁に取付けられている換気口はビニールなどで養生されます。
出口付近は避けてくれるので、問題なく使えるでしょう。ただし、換気口を塗装するなら換気扇を使えない時間が発生するので、スケジュールのすり合わせをしておきましょう。

・郵便受けなど
郵便受けのほかインターフォンなども養生する対象です。
生活に困らないよう、受け口などは開けてくれるかと思いますが、一応取り出し口から郵便物を取れるかどうか確認したほうがいいでしょう。

・植栽など
お庭や花壇などの植栽にも、塗料がかからないよう養生シートをかけます。
密閉してしまうと枯れてしまうリスクがあるので、少しだけ開けて養生したり、穴を開けたりするのが一般的です。
植栽が大きすぎたり外壁に接触している場合は、作業のために剪定されることが考えられるでしょう。
盆栽などは価値の高いものが多いため、できるなら室内にしまっておいたほうがトラブルを回避しやすいです。

そのほかカーポートや自転車など、建物の周りにあるものはほぼすべて養生するため、片付けられるものは片付けておくほうがいいかもしれません。
また、以下の部分は付帯部分と呼ばれており、塗装を行う箇所のため養生はしません。
しかし、施主からの指定によっては、塗装を行わずに養生することもあります。

養生しない部分
・雨樋
・雨戸
・破風
・軒天
・幅木 など

■養生はいくらが相場?

養生にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
日本の住宅の平均的な広さは面積にして約30坪(約99m²)です。
上記の箇所を養生するとかかる価格としては、およそ3~6万円ほどでしょう。
これは養生する場所の数・面積に応じてではなく、塗装する外壁の面積に応じての計算なので、お家が大きければ大きいほど養生にかかる費用が高くなることが多いです。
養生自体は1m²につき300~500円ほどなので、30坪の家の外壁約120m²だと36,000~60,000円ほどがかかるとお思いください。
高くても10万円を超えることは少ないので、見積書に記載された金額が「なんだか高いな」と感じたら担当業者に質問することをおすすめします。

■注意したいこと

養生中、もしくは塗装中はどうしても生活に制約ができますが、そのなかでも注意したいことがいくつかあります。

・洗濯物は外に干せない
ベランダやバルコニーに出る窓などがそうですが、養生を行うため外に出られません。
洗濯物を外に干せなくなるので、コインランドリーを利用するか室内干しをするかの2択になるでしょう。

・窓は開けられない
窓を開けられないので、換気が難しくなります。
養生のビニールに穴を空けてくれる業者もいますが、塗料の臭いが室内に流れてくることが懸念されるので、事前に話し合うことをすすめます。

・ガレージを開けられない
ガレージのシャッターを塗る、もしくは養生するとなるとシャッターを動かせなくなるので、車が中にある場合はその間使えなくなってしまいます。
また、内部に勝手口がないと中にあるものが取り出せなくなるので、外壁塗装をする前は車を別の場所に移動させたり、必要なものを取り出しておきましょう。

・給湯器
給湯器は昨今不織布で覆うこともあり、こちらは問題ありませんが、ビニールで覆う場合は注意が必要です。
なぜかというと、養生したまま使えば異常着火が発生する可能性のほか、一酸化炭素中毒事故につながる危険性があるからです。
これはガス給湯器の大手ノーリツからも注意喚起がされています。
(出典:NORITZ「製品に関する大切なお知らせ 建物外壁塗装工事の際のご注意について」
一酸化炭素は無色無臭のため、室内に広がっても気づくことが困難です。空気の重さとほぼ同じなので、下に滞留することもなく、火事などでは火傷以外にこの一酸化炭素で亡くなってしまう方のほうが多いとすら言われています。
給湯器がビニールで養生されている間はお風呂やキッチンでお湯が使えないことを念頭に入れましょう。

・置き配
現在はアマゾンなどの置き配サービスが徐々に浸透しています。
外出している昼間に届けられても、玄関先や宅配ボックスに入れてもらえるので、再配達や直接取りに行く手間も省けて助かっている方は多いのではないでしょうか。
しかし、外壁塗装中は宅配ボックスも養生されると思いますので、とくに動かせないタイプはその間使えなくなるでしょう。
養生に関わらず、玄関や自転車かごに入れてもらう置き配も、荷物に塗料が付着する恐れがあるので、対面受け取りに変えたほうがいいかもしれません。
どうしてもというときは、塗装業者と話合いをしておきましょう。

■まとめ

外壁塗装を行う際の養生は、慣れている業者であれば要望がなくても適切に行ってくれますが、生活するなかで問題がないかどうか一度洗いなおして考えておいたほうがいいでしょう。

弊社は大分市を中心に県内全域で外壁塗装・屋根塗装などを行っており、戸建て住宅以外にもアパートやハイツといった集合住宅の塗装も承っております。
大手塗装業者で依頼すると、中間マージンとして約20~30%ほどの工事費が上乗せされますが、私たちは自社一貫施工なので、このような中間マージンはなく、適正価格で工事ができます。

過去に行った塗装工事についてもブログで紹介しておりますので、仕上がりが気になる方はぜひ参考にしてみてください。

個人宅: 塗装工事 宗像市Y様邸>>

アパート: 塗装工事は下地処理から確実に!【別府市のアパート塗装】>>

ご相談やお見積りは無料で行っておりますので、築10年を迎えたお家や大規模改修工事が必要な建物をお持ちの方、ぜひ一度ご相談ください。

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