外壁・屋根塗装に火災保険が適用されることがあります!

火災保険は、火災のみに適用されるものではありません。
保険の適用条件を満たせば、保険金で外壁・屋根塗装を行うことが可能です。
今回は、外壁・屋根塗装の火災保険の適用についてご紹介いたします。

■外壁・屋根塗装で火災保険が適用される条件
①自然災害による被害
外壁・屋根塗装で火災保険が適用される条件は、自然災害による被害です。
ここでいう自然災害とは、風災(台風)・雪害(豪雪)・豪雨などを指します。

・具体的な自然災害による被災例
☑台風や竜巻による屋根材・外壁材の破損
☑豪雪による屋根材の破損
☑飛来物による外壁材・屋根材の剥がれ
☑地盤面45cmを超える浸水による外壁材の劣化 など

②被災から3年以内に申請を行うこと
火災保険が適用できるのは、被災してから3年以内です。
例えば、「5年前の台風が原因で外壁塗装が必要になった」といったケースでは適用ができないので注意しましょう。

③損害の補修にかかる費用が火災保険の免責金額を超えること
火災保険には、免責金額といって、「この金額以下の補修は自己負担で直してください」という基準になる金額があります。
保険のパンフレットなどでは、自己負担額と表記されているものです。
この免責金額を下回った補修工事の場合、火災保険は適用されません。
保険の内容にもよりますが、火災保険の免責金額は20万円ほどで設定されているのが一般的です。

■火災保険が適用されない場合
火災保険が適用されない事例はいくつかありますが、一部を紹介します。

・経年劣化
・塗装のミスなど施工会社による施工不良
・故意による破損
・実際の工事金額が保険の免責金額を下回っている場合 など

しかし、これらの事例が全て当てはまる訳ではありません。
人災も補償対象となる火災保険も一部あります。

■火災保険利用の流れ
火災保険利用の流れは以下の通りです。

①外壁塗装業者に連絡・調査依頼
②外壁塗装業者による損傷個所の調査
③調査報告書と見積書を作成してもらい、必要書類を損害保険会社へ送付
④保険会社へ事故報告の連絡
⑤保険請求書を保険会社に提出
⑥鑑定人による調査
⑦被災額の確定後、保険金額の決定
⑧保険金の支払い
⑨外壁塗装業者による工事開始

■まとめ
あまり知られていないことですが、外壁・屋根塗装の際に火災保険が適用されることがあります。
外壁・屋根塗装にかかる費用は決して安いものではありません。
火災保険が適用される場合は、活用されることをおすすめいたします。
また、保険の内容になって適用される範囲は異なります。
そのため、加入している火災保険の適用範囲がどこまでかを事前に知っておくことが大切です。


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